【算命学】兼重宏行さん・兼重宏一さん【ビッグモーターの闇に迫る】

まずはお父様の宏行さんの宿命からて観ていきたいと思います。

寒さが徐々に深まる季節の太陽ですから、皆んなから有り難がられますね。
丙火は唯一無二の存在です。

よって、良くも悪くも周囲への影響力が大きい方と観ます。

晩年期に身強の星がある方は、「一生現役」のスタンスをお持ちです。
「引退？何それ？」って感じになりますよ。

悪い方に出ると、いつまでも若い方に会社を任せずに自分がトップであり続ける…そんな状況を作り出します。

主星は家庭的な星、司禄星です。
その司禄星が北にもありますね。

司禄星は身内びいきの星です。
その星が2つもありますから、
「トップを自分の身内で固めておきたい」
という気持ちが強まります。

親族経営の会社になるのは宿命通りだったのかな、と思いました。

玉堂星は面倒見の良い星です。
自分より弱い立場の人に囲まれると、能力を発揮しやすいのです。

ただ玉堂星が2つありますと
「知恵が濁る」
という見方もできます。

しかも2つある玉堂星が、司禄星2つから土剋水と激しく剋されています。
（陰同士の相剋すから七殺の関係です）

龍高星は壬水ですから元々濁った水です。
ですから多少汚されても平気なのですが、玉堂星は癸水なので飲める綺麗な水です。

その濁った玉堂星が東（お金を稼ぐ場所）にありますから、
「悪い知恵を働かせてお金を稼ぐ」
と観る事も出来るんですね。

破財局と叉財局をお持ちですね。

破財局は、普段は司禄星が主星の方ですからコツコツとお金を貯めるのが得意なはずなのですが、衝動的にお金を使ってしまう場合があります。
しかも身強の星（天南星）がありますから、お金の使い方に度胸があります。

叉財局は財が出来るほどに人格が落ちます。
そして「財も名誉も両方欲しい」と言うようになります。
財を成しても一代運限りで、子孫には残せません。

それから宏行さんは東天運ですね。
東天運は人体図の縦線（精神）に現実の星しかなく、横線（現実）に精神の星がある場合に該当します。

宏行さんは宿命中殺はありませんが、周囲の人からすると東天運の方は
「ちょっと変わった人」
に見られがちです。

そうですね。
ある意味責任重大ですよね。

今回事件を起こしてしまいましたので、家運は傾いてしまうかもしれません。
家族全員運命共同体になるのです。

宏行さんは雲竜型の宿命ですね。

まず日干の丙火と年干の辛金が干合して、水（壬水と癸水）になります。
次に壬水に変わった日干がお隣の丁火と壬丁干合して木性（甲・乙）に変化します。

まず「自分でない者に変化できる」と観ますので、カリスマ性が出せます。

会社の社長はある意味カリスマ性が必要ですから、向いていますね。
芸能人でしたら、上手い役者や俳優になれると観ます。

ただしこの型の人は干合した姿を自分の本当の姿だと思い込みがちです。
そしてこの型の人が権力者になると、独裁者になっていきます。

社長といっても、沢山の社員の方が支えてくださって会社が回っているのです。

その事を忘れて
「自分の能力がすごいから、トップであるのは当然」
「自分が一番偉いんだから、何をしても許される」
と思い込み続けます。

でもトップに物申せる人なんているわけがありませんので、そんな状態がずっとまかり通ってしまったんだと思います。

しかもですね、宏行さんの大運が今年（2023年）から己丑の大運に入っています。

干合して日干が甲木になっている所に己土がやってくると、今度はまた甲己干合して戊土に変化します。

さらにさらに、今年は癸水が回っていますから、戊癸干合で今度は火性に変化します。
正確に言うと本来の自分の姿（丙火）に戻ったわけですね。

戊土己土は宏行さんにとって忌神になります。
そしてそこに天中殺がくっついてきますから、それはもう大変な20年間になりますね。

その波乱の幕開けがあの事件だったと言う事です。
戊土己土中殺は宏行さんにとって寿命中殺になりますから、年齢的にも健康にご注意された方が宜しいですね…。

一般的にはもうこの年齢では引退している方が殆どですから、天中殺が回ってきても殆ど現象らしきものは観られません。

ですが宏行さんはバリバリにお仕事されていますから（しかも社長）、当然強く影響が出ます。

天中殺は隠し事が発覚する時期なのですが、まさにその通りになってしまいましたね…。

ビッグモーターもこの1回目の大運天中殺期間中に創業されていますからね…。

そのツケを2回目の大運天中殺で清算させられた、と観ても良いのではないでしょうか？

そうです。
宏一さんは上格の宿命ですね。
しかも身弱ときていますから、その中でも最上格です。

上格の方が一家に1人いらっしゃると家族全体の運気が上がります。

親子で干支双連格をお持ちってかなり珍しいんじゃないかと思います。
私も初めて観ましたよ。

宏一さんが上格で干支双連持ちですから、当然一家の運勢は上がります。
お父様が天中殺中に会社を始めたにも関わらず、ここまで成長できたのは宏一さんのお陰と言っても過言ではないと思います。

しかもお父様にとって、お子さんは守護神にあたるんですよ。
それはもうありがた〜い存在な訳です。

そうなんですよ。
お二人とも地支も似ていて天干に干合もありますから、似た者同士って感じがしますよね。（空気感が似ている）

宏一さんの場合は戊癸干合がある宿命ですから、変化すると火性に変化します。

するとどうでしょう…、年干の戊土が丙火に変わって、お父様の日干支「丙辰」に変化するんですよ。

もちろんそうですね。

でもそれだけではなく、年干支がお父様の日干支になるという事は
「父と同じ仕事をしたいと思っている」
という意味合いになるんですよ。

ただですね…、完全格の宏一さんにとって干合してしまう（お父様と仲良くする）とせっかくの完全格がくずれてしまいます。
（一応虚気でも格には入るのですが、破格になるので完全格よりは落ちます）

これは宜しくないと観ます。
しかも宏一さんは戌亥天中殺ですから、本来は会社の後継者には向かれません。

それなのに父と同じ仕事を選んでしまったので、禍が出てきます。

大運天中殺は最初の5年と最後の5年が特に要注意なんですよ。

運気がガタガタしていますから、この時期に大きな事（結婚や就職等）は起こされない方が良いのです。

取締に就任という会社にとって大きい人事を決定・実行されましたから、当然個人の問題ではなく会社全体の問題に関わってきます。

そうですね。

この時期に取締役に就任すると
「親の会社をめちゃめちゃに破壊する」
という運気の時に就任されてしまいましたね…。

2023年は癸卯の年です。
これは宏一さんの日干支、癸酉と納音の関係になります。

納音の年に会社がダメになったという事は、天から
「あなたの宿命は親の会社の後継ではありませんから、生き方を180度方向転換してください」
というお知らせ現象だったという事になります。

ここで心機一転、今までの自分の生き方を改めて親とは違った人生を歩めれば運勢は上昇していきます。
（元々上格ですしね）

ですがお知らせを無視してこのまま父親と仕事を続けようとすると、運勢は確実に落ちていきます。

宿命の特徴は色々ありますが、まず一番にご自身の天中殺通りの生き方をされるのが第一優先になります。

お父様はご自分で会社を起こされたのは子丑天中殺（初代運）ですから、宿命に沿った生き方でした。
ですが大運天中殺中で時期が悪かったのです。

「大運天中殺期間に事を起こすと必ずダメになる」
という訳ではありませんが、「もっと儲けたい」「贅沢したい」という気持ちで経営されると上手くいきません。

我欲を捨てて、自分や身内の為ではなく社員や近所の方達、周囲の人たちを幸せにするために仕事をすれば、それは上手くいきます。

ですが社員を恫喝したり、街路樹に除草剤を巻いたり…どう考えても周囲の方達の事を第一に考えた経営とはお世辞にも言えませんでしたよね？

結果は必然であった、と私は思います。

事件の印象が悪すぎて、再建はなかなか難しいかもしれませんね。
社員の方達も大変かとは思いますが…。

でもこう言う時、下格の人や動乱の宿命、宿命天剋地冲持ちの人は生き生きしていらっしゃると思いますけどね。

そうなのよ〜。（笑）

ジャニーズもですけど、会社が大変な時ほどこういう宿命の方は活躍できるからチャンスなんです。

世間的には「大変そう…」って思われても、それは宿命によって違うと言う事なんですよ。

算命学は「一極二元」です。
これは非常に重要ですよ。