


今回は50代の女性、宗子さんからのご相談です。
自分の主星が禄存星であるにも関わらず、人を惹きつける魅力がなく孤独感を感じています。
年の天中殺のたびに大きな怪我や病気、親友や兄弟を亡くすなどの禍が起きています。
今年は日干支と天剋地冲の年で、5月に自身の手術を経験しました。
来年からは年の天中殺(辰巳天中殺)、60歳からは大運天中殺と続く為、色々心配しています。
これからの運勢のようなものと自身の特性が分かりましたら教えてください。
それと自身の天中殺に長男を出産しているのですが、天中殺の時の子供との縁は薄いものですか?
長男が結婚してから距離感を感じています。

主に天中殺に関する不安等のご質問ですね。

では宗子さんの宿命を鑑定させていただきましょう。
龍高星中殺と調舒星中殺は孤独の意味合いがあります
宗子さんは秋生まれの丁火の女性です。
戌月は秋の終わり。
冬がもうすぐ訪れる季節ですから、丁火(灯火)の暖かさは周囲の人をほっとさせてくれます。

宗子さんは孤独を感じていらっしゃるようですね。
宿命からは何か読み取れますか?

宗子さんは調舒星中殺をお持ちですね。
調舒星自体にそもそも「孤独」という意味合いがあるのですが、中殺されると周囲の人に自分を認めて欲しいという気持ちはあるのに、表立って注目されるのは好まない性格を作り出します。
そして宗子さんは禄存星が主星で西にももう1つありますから、「自分を見て欲しい・注目されたい」という気持ちが大きいのです。

あれ、何だか矛盾したものをお持ちなんですね?

そうなんですよね。
矛盾したものを持ち合っているので、その辺りの心の葛藤が大きくなるのかもしれませんね。
それから龍高星中殺をお持ちですが、調舒星中殺と龍高星中殺は、似通っている部分がありまして「破壊」の気質がとても強くなるんですね。

破壊ですか…。
それはどうしてなんでしょうか?

調舒星中殺の方は、非常に繊細な神経をお持ちです(デリケートなのです)。
それを自分でコントロール出来なくなると、自分で自分を痛めつけるような行動に向かう事があります(攻撃性が内側に向かう)。
そして龍高星はとてもクリエイティブな星なのですが、中殺されると自分が思ったような創造ができなくなり、それを壊してまた作って…の繰り返しになります(攻撃性が外側に向かう)。
側から見ると
「ちょっとこの人が何をしているのか分からない」
というようにもなってきます(周囲から理解されない)。

う〜ん、乗りこなすのがなかなか難しそうな星たちなんですね…。

宿命中殺所有者は、やはり持っていない人からすると
「????」
と思われる場合がどうしても多くなりますからね…。
宗子さんは南に石門星があります。
石門星は水火の激突にもなってくれる、通関星になる星です。
この星を稼働させると、精神的なストレスが和らぎます。
石門星は仲間作りの星ですからね。
ただ宗子さんにとって忌神の星ですから、ちょっと使いにくい…という意識があるのかもしれません。

どうすればお友達が見つかりやすくなりますか?

南に石門星がありますから、社会に出るとお友達が見つかります。

社会というと…、具体的にはどんな場所ですか?

社会人サークルみたいな場所とかですね。
内容はご自身が好きな事であればなんでも構わないのですが、禄存星が2つもありますからボランティアサークルみたいなものも良いかな、と思いました。
体調の事もありますから、勿論できる範囲で大丈夫です。
禄存星、石門星は相手がいて初めて稼働する星ですから、一人ですと星が燃焼出来ないんですね。

相手が必要って事ですね。

くっついているのが天印星ですから、皆んなを笑顔にする力があるんですよ。
禄存星もいつも笑顔を忘れないようにすると開運する星ですから、皆んなに愛想良くして、笑顔のパワーをお裾分けしてあげて下さいね。
天中殺のたびに病気や怪我に見舞われる原因は?

では次に
「年の天中殺のたびに大きな怪我や病気、親友や兄弟を亡くすなどの禍が起きています。」
この部分ですが、宿命から何か読み取れますか?

まず宗子さんは宿命自体に病線をお持ちですね。
酉戌の害は、主に肺や呼吸器系に注意が必要です。
宿命の害は必ず病気になる訳ではなく、その部分が弱点になりやすいという事ですので、健康管理に気を使っていただけたらと思います。

天中殺の絡みについては何か読み取れますか?

宗子さんは辰巳天中殺です。
辰年になると月支の戌と対冲の関係になります。
戌の本元は戊土ですが、宗子さんにとって戊土は調舒星です。
鳳閣星・調舒星は健康・寿命を意味する星です。
そこが対冲でやられるので、健康運がガタガタするのではないかと思います。
しかもその上に丙火が乗っかっていて、戌の蔵干にも丁火があります。
丙火・丁火は宗子さんの宿命では兄弟・友人になります。
兄弟・友人も同じ場所にいるので、影響を受けてしまうのです。

なるほど…。
辰年になると、元々害があるところに対冲が加わるので散法が重なってしまうのですね。
ではどうしたら禍を少なくする事が出来ますか?

対冲が回ってくる年は、とにかくじっとしている事です。
天中殺も同時にくっついてくるという事ですから、尚更そうなりますね。
月支冲動ですから、特に引っ越しなどはしない方が良いですね。
ただ何でもかんでもダメという訳ではありませんので、
「これはやっても大丈夫?」
など気になる事がありましたら個別に聞いて下さいね。
大運の6旬は誰でも月干支に天剋地冲が回ります


次に
「来年からは年の天中殺、60歳からは大運天中殺と続く為、色々心配しています。」
この部分ですが、確かに天中殺が重なると不安になりますよね。

ちょうど今接木運に入っていらっしゃるんですね。
運気の変わり目なので、自分も自分の周囲も何かとガタガタします。
大運の6旬目は誰でも月干支と天剋地冲が回ってきます。

ではどうやって過ごしたら良いのでしょうか?

月干支天剋地冲は断捨離の時期です。
人間関係の整理や、自分自身の価値観の断捨離に適した時期です。
人生後半戦のために、今後の方針を見据えて今までの人生で色々と溜まってきた荷物を下ろす作業をすると良いですよ。
不必要なものは捨て去り、身軽になって第二の人生のスタートです。

来年から大運天中殺期間に入りますが、どうやって過ごせば良いですか?

大運天中殺は20〜30代くらいの若い頃に回ってくると効き目抜群なのですが、50代以降に回ってくる場合は影響は少ないと観ます。
(現在お仕事をされていなければ尚更)
あと妻の大天が夫に出る事もありますが、それでも若い頃に比べたら影響は少なくなります。

そこまで心配しなくても大丈夫そうですね。

壬水・癸水が回る20年なのですが、宗子さんの宿命には水が全くありません。
これは「断星大運」と言って、自分自身の宿命にキャッチする受け皿がないので取りこぼしが多くなります。

取りこぼしが多い…。
どんな現象が現れるのでしょうか?

早い話、自分が全く持ち合わせていない星(宗子さんの場合車騎星・牽牛星)が回ってくると、すんなりとは受け取れないのです。
つまり勉強させられる事が多いという事です。
(星を稼働するのに苦労が伴う)
その場合人物を介して受け取るようにすると上手くいきます。
車騎星・牽牛星は夫の星ですから、
「この20年間は配偶者と縁を深くする事」
と言われているという事です。

ご主人様を介して車騎星・牽牛星を勉強するって事ですね。

是非ご主人様と仲良くされて下さいね。
天中殺で生まれた子供との関係について

ご自身の天中殺でご長男様を出産されたそうですが、その影響について教えてください。

母親の天中殺で生まれた男の子の場合、影響は全くありませんのでご安心下さいね。

そうなんですね。
ではご結婚されたご長男様との関係ですが…。
ご結婚されてから距離ができてしまったと感じていらっしゃるようですが、何か分かることはありますか?

宗子さんの宿命ではご長男様は年支(戊土)にいらっしゃいます。
そして生年中殺をお持ちですから、子供の星が中殺を受ける事になります。
するとご長男様との関係が不自然な状態になりますので、縁が薄くなります。
次にご長男様の宿命を拝見させていただきましたが、お母様はご自分の座下(日支)にいらっしゃるのですが、月支の亥と日支の寅が支合して木性に変化するので取りづらいものがある…つまりご縁が薄いと観ます。
日支が本格的に稼働するのは結婚してからですので、ご長男様の宿命に
「結婚すると母親との縁が薄くなる」
と書いてあるという訳なんですね。

えーっ、そんな事もわかってしまうんですね。
では宿命通りという事なのでしょうか?

そういう事になりますね。
でも立派にお子さんを育て上げて、お子さんはご結婚もされて幸せに暮らしているのですから、宗子さんは母親としての役目を立派に勤め上げられたのです。
どうか安心してご長男ご夫婦を見守ってあげて下さいね。
ちなみに次男様は中殺されておらず、家系の場所にどっしり座っていらっしゃいますからご縁がありますよ。

この度は無料鑑定をお申し込みいただきまして、誠にありがとうございました。
また何かありましたらお気軽にメール下さいね!
コメントはお気軽にどうぞ!