今回は「天中殺期間中に結婚した場合、どんな影響があるのか?」という疑問にお答えいたします!
まず最初に結論からお伝えいたします。
- 天中殺中に結婚しても、子供が生まれなければ問題ない。
- もし天中殺期間中の結婚だったとしても、禍の避け方がある。
- 大運と年運が一番影響が大きい。
天中殺で結婚しても、子供が生まれなければ問題はない
お子さんがいらっしゃらないご夫婦の場合、天中殺でご結婚されていても禍は出ないと言われています。
それはどうしてなんでしょうか…?
もっと正確に言うと、
「お子さんが女の子2人まででしたら禍は出ません」
と言う事です。
え……?
性別によって違うとか、ますますどう言う事ですか?
算命学の「普通の結婚」の定義が関係してくる話なのですが…。
算命学ではそもそも
「男女が結婚して、男児が生まれてくる」
のが普通の結婚の定義なんですね。
令和の現代でそんな事を大声で主張したら、色んな団体から講義の声明が届いてしまいそうですね…。
何せ中国で4,000年近く前に発祥した占いですからね…。
昔は「男児が生まれてこそ!」だった訳ですよ。
(もっと言うと長男命)
まぁ、日本もたった100年程度前まではそんな風潮だった事を考えると、全然不思議ではないんですけどね…。
た、確かに…。
算命学は軍略から生まれた占技なので、家系の存続が非常に重要だった訳ですよね?
そうです、そうです。
だから男児が生まれていなければ、そもそも普通の結婚とすら認めていなかった訳です。
じゃあ「女の子が3人以上生まれると、天中殺の影響が出てくる」という解釈で合っていますか?
正にその通りです。
「女の子3人=男の子1人の価値は一緒」…みたいな感じで、聞いている方はあまり気分が宜しいものではないですね…。
私もとてもそう思います。
陰陽五行論では「男性も女性も価値は同等」とか言っている割には、「全然平等じゃなくない?」みたいな印象を持っちゃいますよね…。
天中殺で結婚した場合の影響はいつ頃から出始めるのか
では先ほどの条件(男児が生まれた・女の子が3人以上生まれた)に該当して、天中殺で結婚した場合の影響ですが…、すぐに出てくるものなんでしょうか?
いえ、すぐには出ません。
おおよそ結婚後、6年以上経過してから現象が現れてきます。
新婚さんのうちは現れてこないんですね。
算命学では結婚してから6年後〜20年後の14年間が、精神的な苦労がピークの期間と言われています。
それって大体子育てしている期間とかぶる訳ですね。
そうですね。
逆に言うとこの期間を二人で協力して乗り越えていかれたご夫婦は、その後も大丈夫って事になりますね。
まぁ、熟年離婚とかもありますけどね…。
その場合はどちらかが我慢を重ねていて、お子さんが巣立った後に「爆発!!」みたいなケースが多いのかと思いますが。
そもそも恋愛でも結婚でも、付き合い初めの頃は
「少しでも相手によく思われたい」
という気持ちが強く働きますから、最初の数年は相手の本性は見えにくいものです。
6年後くらいから現象が現れてくるというのは、「恋の魔法が溶ける時期も大体その位から」と言う意味合いも加味されているのかな…と個人的には思います。
なるほど…。
徐々に恋の魔法が解けていく訳ですね。
まぁ、でもそれが自然の姿だと思いますよ。
いつまでの相手にときめいていられるって、それはそれで自然じゃない気もしますし(笑)
相手との関係性が、恋愛の相手から家族に変わっていく訳です。
それはそれで良いものですよ!
そうですよね!
夫婦として積み上げていった関係性は、恋愛感情だけで支えられたものよりずっと強固ですよね。
それからお子さんが巣立った後、またご夫婦お二人だけの生活に戻りますが、その頃も天中殺の効き目はまた弱くなります。
要するに
「子供がいるかいないか?」
で現象が大きく変わってくると言う事を覚えておいて下さいね。
天中殺期間で結婚してしまった場合の禍の避け方
結婚した後に調べてみたら、「どちらかの天中殺期間で結婚していた」というケースは結構あると思います。
その場合の禍の避け方をお伝えいたします。
結論から言うと、一緒にいる時間を出来るだけ少なくする事です。
つまり別居するのが良いって事ですか…?
極論からするとそうなんですけれど、そのためにわざわざ住居を2つ用意するとか、なかなか出来ませんよね?
そういった意味合いでは、会社員の夫の方が都合が良かったりします。
それはどうしてですか???
会社員だと、出張とか異動とか…色々ありますよね。
出張がとても多い仕事で、1ヶ月に数回しか帰ってこない配偶者だったりすると、都合が良いわけです。
ははぁ…、そう言う訳ですか。
海外出張とかだと尚良しって感じですね?
そうです。
その場合家族は付いていかないほうが良いと言う事ですね。
では自営業者の場合はどうしましょう?
自営業・自由業の場合は仕事場として家庭の外に居場所があると良いですね。
店舗とか、仕事場として物件を借りるのが良いです。
家と仕事場が同じだと、夫婦がずーっと一緒になってしまいますので非常に宜しくありません。
そして仕事場の方でたまに寝泊まりすると尚良しです。
とにかく極力二人でいる時間を少なくするんですね。
そもそもこれからご結婚なさる場合は、可能な限り天中殺期間を避けるようにして下さいね!
それが一番ですから。
そもそも結婚はどのタイミングで結婚と見なすのか
次は「そもそも結婚とはどのタイミングの事を指しているのか?」というお話です。
結婚式を挙げた時とか、役所に届けを出した日とか、そういう事ですか?
確かにどのタイミングを持って「結婚した」と言うのでしょうか?
これには諸説あるんですよ。
そもそも算命学が生まれた4,000年前に、
「結婚届を提出する制度があったかどうか?」
という問題ですが…、おそらく当時はそんな物はなかったのではないかと思います。
「役所に婚姻届を提出して夫婦になる」というのは、人類の長い歴史の中であくまで最近出来上がった慣わしだと思います。
ではそうなると、婚姻届を出した日というのはあまり意味がないのでしょうか?
気持ちの上ではとても大きな意味合いを持ちますけどね。
算命学的には結婚の定義としては、それほど意味がないのかもしれません。
え〜っ、そうなんですね…。
ちょっと意外です。
では結婚式はどうなんでしょうか?
結婚式は単なるセレモニーですから、これは関係ないですね。
婚姻届も関係ない、結婚式も関係ないとなると、一体どのタイミングが結婚と見なすのでしょうか???
まず1つ目は、
「一緒に住み始めた時期」
を結婚と見なす説です。
やはり一緒に住み始めてからが結婚のスタートと言うのは、昔の結婚の定義から考えても至極納得出来る気がします。
確かにそうですね。
結婚は家と家同士の結びつきですしね。
でもそうなると、同棲から結婚に発展する場合は同棲を開始した時点で結婚の気が回り始めているって事なんでしょうか?
それはあると思います。
そして2つ目ですが、「肉体が結びついた時に二人の運気が始まる」という説です。
えっ…。
そうなると一般的には結婚するずいぶん前から、結婚の気が回っていると言う事になりますよね?
そういう事になりますね…。
男性の「気」が女性の体内に入って、二人の「気」が混じり合い、
「1つの気が始まる」
というイメージですね。
その説が正しいとなると、天中殺をずらして結婚したと思っていても、ばっちり該当していた…とかもあり得ますよね?
そうですね。
この辺りは私もまだ勉強中です。
でも「一緒に暮らし始めた時期」が重要であるというのは絶対ですので、こちらは覚えておかれて下さいね。
天中殺期間で結婚されたご夫婦のケース(広末涼子さんの場合)
女優の広末涼子さんの鑑定版です。
広末さんは2003年12月にモデルの岡沢高宏さんとご結婚されましたが、2008年の3月にご離婚されています。
(ご長男が1人誕生しています)
そして2010年の10月にキャンドルジュンさんと再婚されましたが、2023年7月にご離婚が成立しています。
お二人の間には男の子1人、女の子1人が誕生しました。
2003年は癸未年でしたね。
広末さんは午未天中殺ですから、天中殺期間中の結婚だったんですね?
そうなりますね。
そしてお二人の間に男の子が誕生していますから、天中殺婚の成立となりました。
そして約4年少々の結婚生活にピリオドを打つ事になりました。
そして次は2010年にキャンドルジュンさんと再婚されましたよね。
2010年は庚寅の年です。
年の天中殺期間ではありませんが、大運天中殺期間に突入していますね…?
そうですね。
大運天中殺期間中の結婚になりました。
そして男の子と女の子に恵まれましたので、これまた天中殺婚の定義に該当してしまいました。
でも大運天中殺って一般的に20年とか続く訳じゃないですか?
結婚適齢期にばっちり該当していたら、20年も待つって現実的ではありませんよね?
一応避け方はあります。
まず大運天中殺に入って5年と終わる5年前の期間は避けたほうが良いとされています。
終わりと始まりの期間は、大運天中殺期間中でも特に運気がガタガタする時期ですので…。
じゃあそこを避ければOKなんでしょうか?
もう1つ注意点があります。
大運天中殺は、精神的に大きい作用を及ぼすと言われています。
ですから「平常心を持って結婚に望めば禍は少なくなる」と言われています。
平常心で結婚…ですか?
具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
なかなか難しいかもしれませんが、
「相手のことが好きすぎて、ラブラブな状態で結婚する」
というのもある意味平常心ではありませんから、これはNGになりますね。
えーっ、好きだから結婚するのに…。
なかなか難しそうですね。
例えば長く付き合っていて(天中殺期間に入る前からお付き合いしていて)、
「いい加減そろそろ入籍しよう」
といった状況でしたら禍はだいぶ軽減されるのではないかと思います。
付き合い始めの頃ってお互い浮かれていますもんねぇ…。
そうなんですよ。
特に天中殺期間中に出会う相手というのは、色眼鏡をかけて相手を見ている状態なんですよ。
そしていざ天中殺が終わって眼鏡が外れたら
「あれ?こんな人だったっけ…?」
という状況に陥りがちなんです。
夢の中で出会った相手は、夢から冷めると関係が終わってしまうんですかね…。
広末さんの場合、キャンドルジュンさんとの出会いは大運天中殺期間中の出来事でした。
そして1回目の結婚の時もそうだったのですが、お子さんを授かってからの結婚でした。
いわゆるできちゃった婚ですね。
広末さんレベルの芸能人ですから、沢山のスポンサーを抱えています。
10代の若い方同士ならまだしも、お二人とも既に大の大人です。
自分たちのとった行動がどれほど周囲に影響を及ぼすかは、深く考えなくても分かるというものです。
以上の事から考えても、
「どう考えても平常心での結婚ではなかった」
と言えると思います。
確かにそうなりますね…。
ご離婚に至ったのは、算命学的に言えば必然の流れだったという事でしょうか?
そうですね…。
しかもご結婚された時の大運は、辰が回っていました。
広末さんの日支の辰とは自刑の関係になります。
自刑は精神に作用します。
つまり「配偶者のことで悩む・問題が出る」という運勢の時に結婚されてしまった事になるんですね。
それに加えて広末さんの日干支は壬辰ですから、後天運で辰が回ってくると「壬騎龍背格」が成立します。
これは成功すれば成功するほど、幸せを感じれば感じるほどそれに反比例して内面に不安定な感情が増えて、その状況を負担に思うようになるのです。
最悪の場合は消えたくなります。
とにかく結婚には適さない時期でした。
良くない要素が沢山重なってしまった結果、という訳なんですね…。
そもそも広末さんご自身が夫中殺をお持ちの宿命ですから、結婚運が宜しくないんですけどね。
生月中殺という事は、お子さんともご縁がない宿命です。
でも広末さんって上格なんですよね?
(殺印相生格の一点破格)
そうなんです。
色々ありましたけど、最終的には何とかなってしまうような強い運気をお持ちです。
守護神はお友達やご兄弟ですから、どうかそういった方達を大切にされて下さいね。
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