十干の基本的な性質を紹介していきたいと思います。
今回は土性編です。
土性の性質/一覧表
方位 | 中央 |
季節 | 土用 |
十干 | 戊(陽)・己(陰) |
十二支 | 辰・戌(陽)・丑・未(陰) |
色 | 黄色 |
物質に例えると | 山岳(戊)・田園/田畑(己) |
性質 | ウェット(辰)・ドライ(戌)・クール(丑)・ホット(未) |
本能 | 魅力(引力)本能 |
徳 | 信徳 |
土性は五行の中でも特別な存在
では1つずつ解説していきたいと思います。
まず方向ですが、五行には全て方向が当てはめられています。
土性は東でも南でも西でも北でもなく…、中央なんですね?
他の五行とはちょっと違いますね。
そうです。
土性は五行の中でも特別な存在なのです。
土性は他の五行の性質を全て内在している、と考えられています。
えむりんちゃんは「土用の丑の日」って聞いたことはないかしら?
あ、あります。
うなぎを食べる日ですよねっ♪
土用とは季節と季節のつなぎ目の時期の事を言います。
春から秋の変わり目とか、秋から冬の変わり目とか…。
季節の変わり目は一年で4つ(立春・立夏・立秋・立冬)ありますが、
それら迎える前の18日間の中にある丑の日を特に「土用の丑の日」と言うのです。
土用の丑の日って夏以外にもあったんですね!
何故夏の土用の丑の日だけが特別なんだろう…?
夏の土用は暑いので
「夏バテしないようにスタミナのあるものを食べて乗り越えよう!」
という意味合いから浸透していったのかもしれないわね。
月ですと、春の土用の月は辰月(現在の4月)。
夏の土用の月は未月(現在の7月)。
秋の土用の月は戌月(現在の10月)。
冬の土用の月は丑月(現在の1月)。
このように分類されています。
(旧暦なので、その月のピッタリ1日スタートではありませんが)
そして色は黄色なんですね。
確かに地面の色、土の色って黄色とか黄土色ってイメージですね…。
そうね、そうやってイメージで記憶しておくと、覚えやすくて良いかもしれないわね。
辰土・未土・戌土・丑土それぞれの性質
先ほども少しお話ししましたが…、土性は季節の橋渡し的な役割を担います。
土性は辰・未・戌・丑の4種類ですね。
まず辰は…ウェットですね。
湿った土という事ですか?
そうでーす。
春の性質は何だったか覚えていますか?
えっと…、確か「ウェット」でしたよね?
あ、だから辰土は湿った土なんですね!
では未土はホット。
暖かい土ですが、これは大丈夫ですね?
夏だから暖かい土、ですよね。
そして戌土はドライです。
秋の土は一番痩せた土です。
収穫も終わり、栄養分がなくなった土になります。
そして最後に丑土ですね。
冬だからクール(寒い)って事ですね。
そうです。
凍った土です。
凍土なので植物は育ちません。
湿土か燥土の2つの分類に分けますと、燥土が丑と辰、燥土が未と戌になります。
戊土と己土の性格・性質
物質に例えると戊土は山岳で、己土は人が住める平地、田畑などになります。
特徴はどんな感じでしょうか?
土性は五行の質全てを含みますので、様々な質を内蔵しています。
その性質から「粘り強い」性質があります。
土性の方は天将星が無くても強いのです。
そして土性は大地ですからそう簡単には変化しません。
よって…、「土性の方は頑固な性質を持つ」とも言い表せます。
特に戊土の方は、人が簡単に足を踏み入れることが出来ない高い山ですから…。
確かに…、富士山ってすごく近寄り難い(恐れ多い)イメージがありますよね!
そうなのよ。
やはり陽干なので迫力があるのです。
己土はどうなんですか?
己土は人が住める平地ですので、一見すると穏やかそうなのですが、本質(頑固である)は変わりません。
庚金と己土だけは干合しても自分は変わりませんので、そういった点からもやはり己土も頑固ちゃんですね。
でも陰干なので表面的には戊土ほどは偉そうに見えないので、ある意味お得な性質とも言えますね。
己土の方が親しみがあるって感じですね♪
そうよね。
「土性は、植物を育ててこそ価値がある」
と考えられていますので、土性の守護神は甲木(樹木)や、それを育てる丙火(太陽)・癸水(水)になる事が多いのです。
また、そういった意味合いから土性の方は
「人を育てるのに向く」
と観ることもできるのです。
それはつまり、先生とか講師のお仕事に向くって事ですね?
そうです!
土性の方で伝達の星(鳳閣星・調舒星)をお持ちでしたら、それはもう本当に向いていると思いますよ♪
土性の本能は魅力(引力)本能
土性は引力・魅力本能ですね。
十大主星で言えば、禄存星・司禄星になります。
「人から好かれたい」
「愛されたい」
と思う本能です。
地球には引力がありますよね?
全てのものを惹きつける…、その性質通りですよね。
あ、確かに!
だから中央に配置されているんですね。
土性の本能は、他の本能に比べると発揮するのが難しいと考えられています。
それはどうしてですか???
先ほど
「土性は他の五行全ての性質を内蔵している」
と申しましたが…、言い方を変えると
「五本能全てをある程度のレベルまで発揮できるようにならないと、本当の意味で魅力本能を発揮することが出来ない」
という意味合いにつながってくる為です。
なかなか発揮するのが大変なんですね。
例えば習得本能を発揮する…、だとお勉強をしていれば良いという事になりますけど、魅力本能を発揮する(何かしらの才能で人を惹きつけて魅了する)となると、その為の技術を身につけたりしなくちゃいけませんから、そう簡単には発揮できないというのも納得です。
そう言った意味からも、土性は特別な存在…という意味合いに繋がりますね。
ゆきうさぎ先生は、確か禄存星3つありますよね?
そうなのよ…。
一生かかっても発揮できるか分からないわぁ〜〜〜。
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