【陰陽五行・十干】壬水・癸水の性格/性質/本能【算命学基礎講座】

十干の性質/水性(壬・癸)
ゆきうさぎ

十干の基本的な性質を紹介していきたいと思います。
今回は水性編です。

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目次

水性の性質/一覧表

方位
季節
十干壬(陽)・癸(陰)
十二支子(陽)・亥(陰)
物質に例えると海/大河(壬)・雨/霧(癸)
性質クール(寒い)
本能習得本能
智徳
水性の性質/一覧表

水性は寒くて暗い場所にある

十干の方向(算命学)
十干の方向
ゆきうさぎ

では1つずつ解説していきたいと思います。
まず方向ですが、五行には全て方向が当てはめられています。

えむりん

水性は北に位置していますね。
火性(暑い・活動的な場所)とは正反対のところにあるので、お休みする場所っていう解釈で合っていますか?

ゆきうさぎ

そうですね。
1日で例えると夜の場所になります。
夜は日中働いた疲れを取る場所(眠る場所)です。

そして北は古来から神聖な場所とされてきました。
「北枕(きたまくら)」ってどこかで聞いたことがないかしら?

えむりん

あ、あります。
亡くなった方の頭を北側に向けて安置するという意味ですよね?

ゆきうさぎ

正解です。
北は西と共に、「物事の終わりの場所」つまり…、人生の終局の場所という意味合いがあります。

人間の一生で言えば亡くなって肉体は消滅し魂になり…、やがてまた生まれ変わる準備を始めるところになります。

えむりん

人生の終わりの場所…、確かにお墓って暗くて冷たいイメージがありますよね。

ゆきうさぎ

お葬式の時に白と黒の垂れ幕を使いますが、あれはどうしてだと思いますか?

えむりん

白と黒…、確か白は西の色でしたよね。
どちらも人生の終わりの場所だから、でしょうか?

ゆきうさぎ

ほぼ正解です。
算命学では横のライン(東→中央→西)は現実を表し、縦のライン(南→中央→北)は精神を意味します。

人間に当てはめると、横線が肉体(現実)で縦線が霊魂(精神)になりますので…、肉体の終わり(西の色=白)・霊魂の終わり(北色=黒)の色を使い「きちんと成仏されますように」という願いが込められているのです。

えむりん

何となくお葬式は黒ってイメージでしたけど、きちんとした意味合いがあったんですね!

水性は陰の気の旺地

ゆきうさぎ

えむりんちゃんは冬至(とうじ)って聞いたことはありますか?

えむりん

はい、毎年クリスマス頃にかぼちゃの料理を食べたり、柚子湯に入ったりする日の事ですよね?

ゆきうさぎ

そうでーす。
冬至は毎年12月20〜23日頃で、一年のうちで最も日が短い日です。
それに対して夏至は毎年6月21日頃で、一年のうちで一番日が長い日です。

冬至はこの日を境に日が長くなる…、つまり太陽の力が強くなり始める日です。

ちなみに冬至の事を一陽来復(いちようらいふく)という言い方もします。
陰が極まって(最大になって)最小だった陽の気が徐々に増えていく、そんな意味合いです。

えむりん

どん底だった運勢が、上昇の兆しを見せる。
何となく縁起が良い日って感じですね!

ゆきうさぎ

冬至は十二支で表すと子(ね)の場所なんだけど、先ほどもお話しましたが「物事が生まれる・スタートする場所」にあたるので十二支のトップバッターになった…という由来があるのです。

えむりん

ネズミが一番小さいから…とかそういった理由ではなかったんですね。

ゆきうさぎ

算命学を勉強していると、昔からの決まり事が
「何故そうなったのか?」
の理由が分かる瞬間が沢山あって、面白いわよね。

そして性質はクールです。
北の場所は暗くて冷たい場所…って意味からしてそのままな感じですね。

宿命に水性が多い人は
「何を考えているかよくわからない人」
と観る事もあります。

そういった意味合いから、「占うのが難しい人」(自分の本音を話してくれないので)と言われる事もあるのよ。

えむりん

なかなか占い師泣かせって訳ですね…。

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壬水と癸水の性格・性質

えむりん

壬水は海や大河。
癸水は雨や霧雨ですね。

ゆきうさぎ

壬水は陽干なのでスケールが大きい水…という事で海や大河になります。
癸水は陰干ですので、小さい水…雨や霧雨です。
また、癸水は飲める綺麗な水という意味合いもあります。

海は途方もないスケールですから、それこそロケットやら何やら、何でも飲み込んでしまうという性質があります。

その意味合いから、日干壬水の方は
「あの人嫌い、この人も嫌い!」
と言っているのは宿命違反になりますので運勢が落ちてしまいます。

えむりん

なるほど…。
確かに海って何でも受け入れちゃいますよね。
では癸水はどうなんでしょう?

ゆきうさぎ

癸水はコップの水・飲める綺麗な水ですので、何でも受け入れていては濁った水になってしまいますからね。

また、癸水は植物の成長には太陽(丙火)と並んで欠かせない存在ですので、人生のうちで誰かを助けたり・手伝ったりする局面に遭遇しやすい…と観る事もあります。

えむりん

優しい恵みの雨って感じですね。

ゆきうさぎ

丁火(蝋燭の火)も集まると業火になるように、雨の水も降り続けると洪水になって氾濫しますけどね。

水性が多すぎるような宿命の方は、戊土で堤防を作って氾濫を食い止める必要が出てきます。
また、水性が少なすぎる場合は水源となる金性が必要になります。

えむりん

何事もバランス良く、という事ですね。

ゆきうさぎ

そうですね。
上級クラスになってから勉強しますが、守護神法はこういった考え方(季節感と宿命の五行のバランス)から守護神を導き出すのです。

水性の本能は習得本能

えむりん

習得本能とは…、何かを習う本能ですか?

ゆきうさぎ

そうですね。
「知識を習得すようとする本能」です。

つまり学校のお勉強は勿論ですが…、

「明日の天気は何だろう?」とか
「隣の奥さん最近見かけないけど、元気なのかしら?」とか…

そういった「何かを知りたい」と思う本能は全て習得本能の表れなのです。

えむりん

え、そういうのも含めてなんですね。
机の上でするお勉強の本能なのかと思っていました。

ゆきうさぎ

習得本能が、卓上のお勉強の方に出るのか、ミーハーな事を知りたいという部分に出るのかは、人によって違います。

頭が良い人っていうのは、習得本能をお勉強に出せる人の事なのかもしれないわね。

えむりん

じゃあ習得本能がない宿命の人って、みんなお勉強嫌いなんですか???

ゆきうさぎ

生まれてから今まで、他人に
「これってどういう事?」
と聞いてみたり、知らない言葉があって検索をかけたりした事がない人は殆ど存在しないと思います。

人間は生まれながらにして最低限の五本能は全て持ち合わせて生まれてくるのです。

むしろ学校のお勉強なんかは、興味がなくても満遍なくやらされますから…、逆に習得本能がない人の方が向いていたりする事もあるのです。

その星を持ち合わせているということは、その本能に拘るって意味にも繋がりますので…。
自分の興味がない分野には全く興味を示さなかったりす場合もあるのです。
(反対に好きな教科はとても成績が良かったり)

えむりん

確かに学校の勉強って幅広くやらされますよねぇ〜。
(私も算数嫌いっ)

ゆきうさぎ

智徳は「正しい知恵の使い方」という意味です。
知恵も悪用しようとすれば、とんでもない事をしでかす…とか考えられますからね。

ちなみに特殊詐欺(オレオレ詐欺)は、知恵が濁って起こる犯罪です。

えむりん

次回は土性(戊・己)の性質を解説いたします♪

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