【陰陽五行・十干】甲木・乙木の性格／性質／本能【算命学基礎講座】

十干の基本的な性質を紹介していきたいと思います。
今回は木性編です。

では1つずつ解説していきたいと思います。
まず方向ですが、五行には全て方向が当てはめられています。

東は太陽が登るところ…、つまり物事の始まりの場所になります。
一年も春から始まりますね。
木性は季節で春を表します。

そういった意味合いから「未来」「若い」といった意味合いがあります。

そうね。
冬眠していた動物たちが起き出して、冬の間は枯れていた植物が再び芽を出して成長を始める季節ですからね。

1日で例えると朝です。

そして人間に例えれば若い人たちです。
そうね、10代くらいまでの子かしらね。
これからどんどん成長する、色んな可能性を内在した世代です。

新緑が青々しく生い茂る季節って感じで覚えると良いかもしれないわね。

ちなみに「青二才」という言葉（年齢が若く、経験が未熟な男の人の事）は、この春=青というところから来ているのよ。

「青春」というのも、ここからきています。
青い春と書いて青春。
まさにその通りね。

そうです。
十干の中で「生物（命ある物）」はこの木性の甲木と乙木だけです。

そういった意味でも万物を生み出し、繁栄させる力があります。

まず両方に共通する性質として「ウェット」な性質を持っています。

えーと、情に厚い…みたいな感覚でよろしいかと思います。
これから順に学びますが、秋は正反対の「ドライ」な質を持っています。
春の性質はドライの逆…と考えてくださいね。

そういう表現もありますね。
ですから宿命に木性が多い方はそういった質を多く持っている…と観る事ができるのです。

甲木は樹木なので…、斧で切り倒されるとなかなか復活できません。
よって挫折に弱いと観ます。
人生の早いうちに試練を経験されると良いですね。

そして乙木は草花…、ようは雑草なので踏まれても引っこ抜かれても、しぶとく復活してきます。
乙木は逞しさがあります。

そして群れて生えますので、集団で行動する性質があります。

自分を守ろうとする本能なのよ。
例えば日常生活に例えると、
「今日はちょっと喉が痛いから早めに帰ろう」
とか、そういう考えも守備本能からくるものです。

難しく考えずに、自分の身を守るための本能という事です。
他にも誰かから悪口や自分のポリシーに反する事を言われた時に、
「それは違うのよ。」
等、言い返したりするのも守備本能の表れです。

本来は自分の身を守るための本能ですけど、それが発展していくと、家族を守りたいとか、友達を守りたいとか、会社を守りたいとか…、もっと規模が大きくなると国を守りたいとか、宇宙を守りたいとか…スケールは違うけど、守備本能によるものと言えるのよ。

ですから木性が多い人は、守備本能が多い人ですね、と言えます。

これは「自然界は五行で成り立っている」という五行説からくる考えで、さまざまなものを五行に分類して当てはめた場合…、五常（ごじょう）は仁（じん）・禮（れい）・信（しん）・儀（ぎ）・智（ち）に分類されます。

五常は五本能が元になっていて、仁徳は守備本能の正しい発揮の仕方、という意味があります。