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「十大主星って鑑定版のどこにある星の事?」
という方は、こちらをお読みください!
調舒星は内面が複雑でデリケートな星
それでは調舒星の性質です。
伝達本能の陽が鳳閣星、陰が調舒星です。
人物に例えると、調舒星は子供の星です。
小学生くらいの女の子の星です。
鳳閣星が男の子の星になりますが、大きなまとまりでの意味合いとして「子供の星」を表します。
さて、同じ伝達本能の陽、鳳閣星は「あるがままの伝達」を得意とする星でした。
それに対して調舒星は、その反対の「あるがままでない伝達」を得意とします。

「あるがままでない伝達」
ですか。
なかなか理解が難しそうですね…?

言葉だけだと
「なんだそれは?」
って感じだと思いますので、どういった意味かを詳しくご説明しますね。
ちなみに調舒星は十大主星の中でも一番理解が難しい星と言われています。
特に主星が調舒星の人の考えを理解するのは大変難しいのです。
鳳閣星は「あるがまま」=自分が思った事をストレートに伝達する星です。
それに対して「あるがままでない」とは、どういった伝達方法の事を指すのでしょうか?
鳳閣星もそうであったように、調舒星も感性がとても鋭い星です。
心の中は非常に複雑で、様々な感情が錯綜しています。
ですから受け取った情報に対して、自分が感じた事、思った事をストレートには発信せずに、自分なりのアレンジを加えてから放出する性質があります。
ストレートに言えば「YES」という答えなのに、返答をそのまま伝えませんので「NO」と言うかもしれません。
これは答えを受け取る側からしたら、「何で????」となりますよね。
分かりやすい例ですと…、喧嘩をした時に、ストレートに言い返すのが鳳閣星です。
「私はこんな事をされて怒っています。」
と言えば、相手も
「ああ、そうだったのか。」
とすぐに相手の気持ちを理解する事ができます。
ですが調舒星の場合は…、心の中ではとても怒っているにもかかわらず、何も言い返さない、または
「全然怒っていないですよ。」
と涼しい顔で言ってのけるのです。
それを相手が真に受けて
「ああ、そうなんだ、良かった…。」
と思い普段通りに接しようとしますが…、相手は心の中ではとてつもなく怒っている…。
そんな性質なのです。
ですから、調舒星の人の言う事はそのままストレートに受け取らない方が良いのです。
難しいですよね!

鳳閣星は分かりやすい感じがしましたが、調舒星はなかなか複雑な星なんですね…。

鳳閣星は陽の星ですから外側に気持ちが向かいますが、調舒星は陰の星ですから内側(自分の内面)に気持ちが向かいます。
そして自身の気持ちと葛藤(アレンジ)させてから意見を吐き出します。
その違いなんですよね…。
調舒星は感性が非常に鋭い星

内面が非常に複雑な星です。
葛藤が大きく、感性がとても鋭いのです。
感性の鋭さは十大主星の中でナンバーワンです。
感性が鋭いので、他の人が気が付かない事も色々と気が付いてしまいます。
(神経質であるとも言えますね)
それがポジティブな感情を呼び起こすものなら良いのですが…、ネガティブな感情も溜め込んでしまいます。
それゆえ葛藤が大きいのです。
自分の本心をなかなか外には曝け出さないので、孤独の星とも言われています。
何を考えているかよくわからない人…、そんなふうにみられる事もあります。
また、本心をいつも表に出さないと言う事は…、常に心の中に不満が溜まっているという事です。
そんな性質ですから、非常に執念深いのです。

えっと…、とてもアーティスト気質な星なんだな…って思いました。

基本的に自分が持ち合わせていない星については理解が出来ないのですけれど…(特に陰陽違いも持っていないと)、調舒星は個人的に十大主星の中でもナンバーワンで理解が難しい星だと思っています。
持っていない人には(私もですけど)、本当に理解出来ないです。
それなので、外運(年運とか大運)で自分が持っていない星が巡ってくると、その期間は緊張感のある期間を過ごすことになります。(苦労が多い)
特に調舒星は孤独という意味合いもありますからね…。
調舒星が巡ってくると、その期間は孤独と向き合わされる期間になるのです。
調舒星は博愛の星でもあります
これだけ読むと
「何だかすごく気難しそうな…」
と思われるかもしれませんが、調舒星はとても愛情深い星でもあるのです。
自分自身が傷つきやすい分、相手の気持ちも敏感に感じ取れるのです。
ですから味方につけると大変心強いのですが、敵に回すと100倍返しでかかってきますので…、やはりお取り扱いが難しい星ですね!

調舒星は宗教家等にも多い星と言われています。
ただし、裏切るととんでも無い目に合いますけど…。
「可愛さ余って憎さ百倍!」
って感じなんですかね…。

やっぱりちょっとコワイかも…。
調舒星は3大寄星のうちの1つ

ちなみに算命学では、調舒星・車騎星・龍高星の3つは3大奇星と言われています。
ちょっと変わった性質の星…、と捉えてもらって差し支えありません。
いずれも濁星(純濁法の記事はこちら)で、単独行動が得意な星です。
人体図にこれらの星が多ければ、「ちょっと人とは変わった個性的な人…」と判断できるかもしれません。
調舒星の場所による現れ方
十大主星は、人体図の5つの場所(北・東・南・西・中央)の何処にあるかによって、星の意味合いが微妙に変化します。
方向 | 本能 | 場所 | 人物 |
---|---|---|---|
北 | 習得本能 | 過去・人生観(精神) | 親・目上の人(上司・先輩) |
東 | 守備本能 | 社会・仕事(現実) | 母親・姉兄・友人・同僚・恋人 |
南 | 伝達本能 | 未来・大衆・娯楽・遊び(精神) | 子供・部下・弟子・後輩 |
西 | 攻撃本能 | 家庭・身内(現実) | 配偶者・弟妹・補佐役・支持者 |
中央 | 魅力本能 | 現在・自分の立地(精神+現実) | 自分 |
人体図の北に調舒星がある場合
北は習得本能の場所です。
調舒星が北にある方は、勉強する場合は一人で静かな場所で行うと集中できます。
家族が集まるリビングでは勉強ははかどりませんので、自分のお部屋で一人でお勉強されてくださいね。
北は目上の場所ですから、北に調舒星があると親や目上の人(会社の上司など)との縁が薄くなります。
北は暗い場所で、そこに調舒星があると「孤立」の意味合いが強まります。
人体図の東に調舒星がある場合
東は若い場所・明るい場所です。
東に調舒星がある方は、空想性が強まります。
また東はお金を稼ぐ場所でもありますから、空想力を活かしたお仕事が向いています。
例えば小説だったらノンフィクション(事実に基づいたお話)よりも、SFなどのノンフィクション作家が向いています。
東はきょうだい・友人・同僚の場所です。
これらの人物と縁が薄くなる、と観ます。
また東は1日で言えば朝の場所ですから、1日のうちで朝に孤独な時間を持つようにすると運気が上がります。
朝早起きして一人で朝活されたりすると良いかもしれませんね!
人体図の南に調舒星がある場合
南は伝達本能の定位置です。
伝達本能の場所に伝達本能の星がありますから、能力がスムーズに発揮されます。
南はとても明るい場所ですから、調舒星の持つ暗い性質はあまり目立たなくなります。
南は子供・目下の人の場所ですから、それらの人物と縁が薄くなります。
南は1日でお昼の時間ですから、ランチは一人でとるほうが好きな方が多いです。
そして鳳閣星の場合と同じく、芸能の世界に縁があります。
そして伝達本能の中でも、書く才能がとても優れていますから、執筆業などの仕事に向かれます。

ブログで収入を得たり、ライターのお仕事、評論のお仕事等はとっても向かれますね!
人体図の西に調舒星がある場合
西は家庭の場所・配偶者の場所です。
配偶者と縁が薄くなりがちです。
また、一人一人のプライベートを大切にした家庭を築かれます。
関係性が薄いように見えて、家族をとても大切に想う気持ちは人一倍あります。
(調舒星は博愛の星です)
西に調舒星がある方は、何事も「諦め」の境地で事に望みます。
「初めから上手くいかなくても仕方ない」
「これくらい皆んな我慢しているから、仕方ない」
ある意味とても忍耐強いのですが、調舒星の方は放っておくと一人になりがちですから、あまりストレスを溜め込まないようにしてくださいね。
人体図の中央に調舒星がある場合
中央に調舒星がある方は、批判力が旺盛になります。
自分の心の中にはいつも矛盾を抱えて自問自答されています。
また中央は魅力本能の場所ですから、「人気者になりたい!」と思ったらソロで孤独感をアピールすると成功します。

YouTuberでしたら、
「独身・40代・派遣社員の日常」
とかやると受けるタイプですね。

悲壮感が漂っている感じがするやつですね…。

同じ調舒星でも、日干甲木の人と日干乙木の人では調舒星の質の現れ方が違います。
十干別に調舒星の現れ方をまとめましたのでぜひチェックされて下さいね。
日干別の調舒星の現れ方の違い
日干甲木の調舒星(丁)の性質
自分の中に自分ならではの感性があり、自己表現する場合は必ずそのフィルターを通して表現されます。
屈折した表現方法になりますので、人によっては
「何を伝えたいのかわかりにくい」
と思われてしまう事も。
そして自分だけで満足感を覚えてしまい、周囲にきちんと伝わっているのかがおざなりになりがちな傾向があります。

アーティスト気質という事ですね。
伝える相手によっては「熱狂的に気に入られる」、なんて事もあります。
丁火は陰干ですから、狭い範囲での伝達になるわけです。
日干乙木の調舒星(丙)の性質
丙火から出る調舒星ですから、調舒星の「孤独」の性質があまり出てこなくなります。
外側から見てあまり孤独に見えないのです。
甲木と違って「自分ならではの感性」と言うよりも、「周囲の人の考えている事をしっかりと感じ取った上で、自分の感性を発揮する」という柔軟さがあります。

甲木の人は
「自分のことが好きな人にだけ伝われば良い」
という表現方法に対して、乙木の人の場合
「みんなの気持ちも尊重しながら自分の思いを伝える」
という広い範囲に影響を及ぼすことができる伝達になります。
日干丙火の調舒星(己)の性質
己土は人が住める平地ですから、親しみやすさがあります。
己土の器に入った調舒星ですから、孤独性があまり表面に出てこなくなります。

調舒星の「孤独」という性質がなくなってしまう訳ではないのですが、土性ですから本人が孤独を感じていても、勝手に人が寄ってくる…といったイメージですね。
ある意味「周囲が孤独にさせてくれない」とも言えます。
日干丁火の調舒星(戊)の性質
戊土の器に入った調舒星なので、親しくならないとその人の暖かさが伝わってきません。
ごく身近な人にしかこの人の愛情深さが伝わらないのです。
戊土は雄大な山岳ですから、己土と違って親しみやすさがありません。
人が近づきにくい雰囲気があります。

戊土なので、自分からは動かず待ちの姿勢になります。
高い山の頂上は誰も到達できないように、孤独な性質がとても強まります。
日干戊土の調舒星(辛)の性質
辛金の器に入った調舒星は、「辛」の文字が表すように辛い孤独感を抱えた姿になります。
辛金はプライドの星ですから、辛くても周囲に助けを求める事もせずにじっと耐えぬきます。
自分のプライドを守るための行動なのですが、周囲の人からはなかなか理解され難いものがあります。

日干土性の方は金性(庚金・辛金)が忌神になる事が多いので、鳳閣星・調舒星が忌神になることが多いです。
伝達本能を発揮するのに苦労が伴います。
日干己土の調舒星(庚)の性質
庚金から出る調舒星です。
金性は攻撃本能ですから、調舒星の質がとても攻撃的になります。
庚金は干合しても変わらない性質を持ちますので、本人はいつも感情が乱高下するのですが、周囲の人を顧みないので(周りの人のために自分の感情を抑えることができない)周りの人からすると
「いつもトゲトゲしていてちょっと近寄り難い…」
と思われてしまう事も。

庚金は攻撃本能の星なので、相手の心の中に遠慮なくバッサバッサと切り込んでいく性質があります。
トラブルにならないようにご注意くださいね。
日干庚金の調舒星(癸)の性質
調舒星は批判力旺盛で、不満が多い星です。
癸水の器に入った調舒星は、水滴が少しずつ器の中に溜まっていくように不満が長い年月をかけて少しずつ溜まっていきます。
でも表面的にはあまり不満そうには見えないのです。
長い時期をかけて不満がつもりに積もって、年齢を重ねてからその不満が爆発します。

癸水は陰干ですから気持ちが内側に向かうためです。
日干辛金の調舒星(壬)の性質
壬水は海の水です。
大きな水の器の中に火性(調舒星)が入る事になりますから、反発が起こります。
集団(大きな水)に入ると反抗心が芽生えます。
細かいことが気になってしまうのも調舒星の性質なのですが、その器が壬水(大海)と途方もない大きさなので、様々な物事に対していつも不満を抱えてしまい、常に神経が休まりません。

辛金の方は大抵壬水が守護神ですが、守護神を発揮させるのは調舒星を活かすと言う事になります。
守護神といえど、結構シンドイことかもしれませんね。
日干壬水の調舒星(乙)の性質
乙木は群れて育ちます。
最初は自分1本だけでも、どんどんと成長するに従って気がつくと辺り一面に仲間がいっぱい生えています。
このことから初年期は孤独でも、大きく成長するに従って孤独性が薄れていきます。

ただし調舒星の「孤独」という性質が完全に消えてしまう訳ではありませんので、本人の心の中では仲間に囲まれていても孤独感を常に感じています。
周囲からは気づかれにくいという事です。
日干癸水の調舒星(甲)の性質
甲木は群生して生えると、自分に光が届かなくなってしまいうまく育ちません。
よって自ら進んで孤独を好みます。
乙木と違って群生するより、自分1本だけの方が養分を取られる事もなくよく育つからです。

甲木の役目は果実を育てたり、薪になって燃料となり役に立つ事ですから、あまり「一人でいたい」という事を表面に出しすぎると苦労が伴います。
人は一人で生きていけませんからね。
調舒星の性質まとめ
- 感性がとても鋭い
- 思った事・感じた事を自分なりにアレンジして表現する
- 心の中に常に葛藤がある
- 批判力旺盛
- 神経質
- 孤独
- 執念深い
- とても愛情深い
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