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「十大主星って鑑定版のどこにある星の事?」
という方は、こちらをお読みください!
禄存星は人に親切でとても優しい星
それでは禄存星の性質です。
伝達本能の陽が禄存星、陰が司禄星です。
人物に例えると、禄存星は父親。
また、男性にとってはの愛人の星(妻以外の女性)です。
禄存星は、人に対してとても親切で優しい星です。
それには理由があるのですが…。
魅力本能の星、と言う事ですから本能的には
「人から好かれたい」
「人から愛されたい」
「注目されたい」
「人気者になりたい」
このような願望が根底にあるわけです。
では、人から好かれたい・愛されたい・よく思われたいと思ったら、どんな行動を取れば良いでしょうか?
そうです、「人に親切にする・優しくする」とか、すると思います。
ですから、禄存星の人は「客商売に向く」とか言われたり、芸能人やアイドル等の人気商売に向いています。
人気商売をするには、是非1つは欲しい星です。

何となく親しみやすそうな人柄ってイメージですね?

そうよね。
その星が七殺されていたりするとまたちょっと意味合いが違ってくるのですが(私の事なんだけど…)、基本的に外面が大変宜しいので、職場でも接客担当の方は禄存星がある人に任せた方が経営がうまく回ります。
禄存星が人に対して優しいのには理由があります

さて、人に優しくするのにはそういった願望からくる行動であるという事がわかりました。
しかし、親切にする…というのは、相手あっての行為です。
自分一人では成り立たない行為です。
必ずしもその相手が、自分が行った親切な行為を有難がって感謝してくれる…とは限らない訳です。
そうなりますと、もし親切にした相手から
「余計な事しないで。」
と言われてしまう事もあるかもしれない訳です。
もしそうなったら、禄存星の人はどう思うでしょうか?
「この人に親切にする意味がなくなった。」
と思って、手のひらを返したように冷たくなります。
親切にするのは目的があっての事ですので、その目的が達成出来ないとなると、途端に態度を豹変させるのです。
「この人は自分になびかないな」と分かると、もうその人に温情をかける事はありません。
ただ優しいだけの星ではなく、意外とシビア(現実的)な面を併せ持ちます。
優しいからと言って、無償の愛情を振りまいているのではない…、という事です。
自分の損になる事からはササっと身をひきます。
損得勘定に非常に敏感です。
損得勘定に優れていて、人に優しくして惹きつける星ですから「商売人の星」とも言われます。

なるほど…、見返りを求めて人に優しくしているっていう事なんですね…。

そうそう、そうなのよ。
よく禄存星は「ボランティア精神に溢れる星」なんて言い方もされるんですけど…、実際はその奉仕活動に対する対価が何もないと、早々に手を引かれますよ。
対価とは何も金銭的な面でなくても良いのですが…。
例えば大勢の人から感謝される、とかね。
そういった事でも良いのですが、純粋なボランティア活動には興味がありません。
その対価があってこそ、頑張れるのです。

う〜ん、なるほど。
非常に現実的ってわけですね。
禄存星は外面が良いのですが、身内にはどうでしょうか?
また禄存星は陽の星なので、同じ魅力本能の陰、司禄星に比べると親切にする対象がとても広範囲になります。
不特定多数に向けた魅力本能を発揮します。
それは言い方を変えると「外面が良い」という事になります。
違う言い方をすると…「身内には塩対応」になるのです。
例えば…
「あなたの旦那さんって、皆に親切で本当に理想的な旦那さんだよね!」
と誰かに言われたとします。
でも身内から見ると、
「いつも身内以外の人に愛想を振りまいているけど、家の中では全く態度が違うんだよね…。」
こんなケースです。
例え方がちょっと露骨ですが、「釣った魚に餌はやらない」タイプとも言えますね。
ですが単に星の性質から来る行動であって、本人に悪気は全くないのです。
(とは言っても当人からしたら割り切れない思いがありますよね…)

あ〜、これって結構よく耳にするパターンかもですね…。

こういった話ってよく聞くわよね。
もしかしたらそういった方の宿命を覗いてみたら
「やっぱり禄存星があった!」
なんて事もあるかも…。
でも本人にとっては悪気は全くないので、どうか責めないであげてほしいです。
そういう星の性質なので、本人からしたら宿命通りの行動なんですよ。

身内からしたら納得できるかどうかは別問題ですけどね…。
禄存星は財の星

そしてこちらも重要なポイントになりますが、「魅力本能を発揮させた結果どうなるのか?」という事です。
例えばこれが先ほどの例題、客商売だったとすれば、お客さんはその接客に感動して商品を購入されたとします。
そうすると…、そうです、お金が入ってきます。
禄存星と司禄星は財の星と言われるのは、この所以です。
客商売はもちろん、どんな職業でも魅力本能を発揮させれば財に繋がります。
お金を沢山稼ぎたかったら、なるべく多くの人の心を掴む…という事です。
「じゃあ財の星が多い人は皆んなお金持ちになれるの?」
と思われるかもしれませんね。
「財の星がありますね」というだけでは、その星が本人にとって「良い財(貯蓄)」なのか「悪い財(借金・お金を得るのに苦労する)」は分からない訳です。
財の星がある、というだけでは「お金に縁がありますね」とまでしか言えない訳です。
良い財か・悪い財かを観るのは、陽占ではなく陰占です。

財の星があるからといって、必ずしもそれが良いお金かどうか分からないんですね…。

そうなのよ。
財の星っていうと、欲しがる人も多いと思うんですけど…。
あればあったで大変かもしれないって事です。
財の星がないとお金持ちになれない?
「じゃあ財の星がない人は、お金に縁がないって事だからお金持ちになれないの…?」
これも違います。
財の星がない事業家で、莫大な財産を築かれた方も沢山いらっしゃいます。
これはどういう事かと言いますと…。
例えば主星が伝達の星(鳳閣星・調舒星)の人がいるとします。
伝達の星を沢山持っている、でも構いません。
でも宿命の中に財の星はありません。
その人が伝達の仕事(歌でも、芸術でも、学校の先生でも、伝達本能を使った仕事なら何でも構いません)を頑張った結果…、お金が入ってきました。
その能力を発揮させれば発揮させるほど、お金は入ってきます。
人間は五本能(守備・伝達・魅力・攻撃・習得)を全て備えた生き物と考えられています。
宿命の中にどれか欠ける本能があっても、その本能を全く持ち合わせていない訳ではないのです。
どんな人でも5種類の最低限の本能は必ず持っています。
上記の人の場合には、伝達本能を発揮させた結果…財(魅力本能)に繋がった訳です。
財を目的にして動いたわけではない訳です。
財がないので、財を目的にして行動すると宿命から外れてしまうのですが、自分の持っている星を稼働させた結果…財に繋がってお金を稼げた、という事はあり得る訳です。
ここの部分は少し解釈が難しいのですが…、このように「財の星がないからお金に縁がない」という訳ではありませんので、安心してくださいね。

私、財の星がないから心配だったんだけど、ちょっと安心しました!

財の星がなくても働いた分はちゃんと入ってきますから、大丈夫よ。
まぁ「働いた分しか入ってこない」とも言いますけどね…。

やっぱり財の星、欲しいかも!
禄存星は人物だと父親・愛人の星

冒頭で、「禄存星は人物に例えると父親・男性にとっての恋人(愛人・妻以外の女性)」と記載しました。
ですから禄存星が人体図にあれば、「それらの人物と縁がありますね」と言い換えられます。
これは先ほどの財(お金)と同じ解釈ですが…、それが良い縁か、悪い縁かは陰占を観ないとわかりません。
宿命によっては父親で苦労する、恋人で苦労する…とかいう事もある訳です。
縁がある=それが良い事とは限らない訳です。
また、禄存星が人体図に多い男性は、女性関係が多くなりがちです。
皆んなに優しくする男性ですから…、いかにもモテそうですよね。
勿論人間関係なので相手あっての事ですから、外見とか…そういった要素も重要にはなってきますが…。
算命学ではそのように考えます。
(ちなみに女性で男性関係が多くなる星は、禄存星ではなく別の星です)
禄存星の場所による現れ方
十大主星は、人体図の5つの場所(北・東・南・西・中央)の何処にあるかによって、星の意味合いが微妙に変化します。
方向 | 本能 | 場所 | 人物 |
---|---|---|---|
北 | 習得本能 | 過去・人生観(精神) | 親・目上の人(上司・先輩) |
東 | 守備本能 | 社会・仕事(現実) | 母親・姉兄・友人・同僚・恋人 |
南 | 伝達本能 | 未来・大衆・娯楽・遊び(精神) | 子供・部下・弟子・後輩 |
西 | 攻撃本能 | 家庭・身内(現実) | 配偶者・弟妹・補佐役・支持者 |
中央 | 魅力本能 | 現在・自分の立地(精神+現実) | 自分 |
人体図の北に禄存星がある場合
北は親・目上の人の場所です。
北に禄存星がありますと、目上の人を大変敬います。
すると当然可愛がられる事が多くなりますから、世渡り上手と言えるでしょう。
また北は自分が亡くなる時の様子を表す場所でもあります。
北に禄存星がある方は、亡くなる時に決して一人では亡くなりません。
今までお付き合いがあった方達等、呼べるだけ呼んで皆に囲まれながら亡くなるのが宿命通りの姿になります。

亡くなる時にも魅力本能を発揮すると言う事ですね。
人体図の東に禄存星がある場合
東は社会の場所・仕事の場所ですから、東に禄存星がある方は自分の仕事に人一倍愛着を持ちます。
ですから好きでもない仕事はしない方が良いですね。
心から自分が楽しいと思える仕事をなさってくださいね。
(それが難しいんですけどね…)
また東は恋人の場所ですから、皆んなに人気がある「モテる人」が大好きです。
地味だけど優しい…みたいな人にはあまり興味がありません。
そしてお友達にも親切ですから、皆んなから人気がある人です。
人体図の南に禄存星がある場合
南は子供・目下の場所です。
南に禄存星がある人は、子供や後輩などの目下の人の世話をするのが大好きです。
禄存星は自分より弱い立場の人に囲まれた方が本能を発揮しやすいので、是非子供のいる人生、または年下の人に囲まれるような職場(先生の仕事とか)に身を置いてくださいね。
南は伝達本能の場所・大衆の場所なので、「自分の気持ちを世間に伝えたい!」と思ったら、まず自分が周囲の人に優しくする・サービスを施す等してくださいね。
人体図の西に禄存星がある場合
西は家庭の場所です。
西に禄存星がある方は、家庭にも愛情を振り撒きます。
禄存星は基本的に外面は良いけど身内には塩対応みたいな性質がありますが、西にある方は身内にもきちんと愛情を注ぎます。
そういった意味ではバランスが良いのです。
また西は攻撃本能の定位置の場所です。
そこに禄存星がありますから、攻撃本能を禄存星の性質で発揮します。

例えば他の人と競い合う時も、あからさまに敵意を剥き出しにせず、相手に親切にして相手を取り込みつつ上手く懐柔しながら攻撃する…そんな感じですね。

めっちゃ策士ですね…。
人体図の中央に禄存星がある場合
中央は魅力本能の定位置です。
そこに魅力本能の星がありますので、星の性質がスムーズに無理なく発揮されます。
「皆に対して平等でとても優しい」という性質が強まります。
相手が目上だろうと目下だろうと、身分も年齢も関係なく優しくできる人です。
日干別の禄存星の現れ方の違い

同じ禄存星でも、日干甲木の人と日干乙木の人では禄存星の質の現れ方が違います。
十干別に禄存星の現れ方をまとめましたのでぜひチェックされて下さいね。
日干甲木の禄存星(戊)の性質
戊土の器に入った禄存星です。
戊土は山ですから、自分では動けません。
つまり相手から自分の方に近づいてきてくれた人にだけ、愛情を注ぎます。

八方美人的になりにくいので、相手とのご縁が長く続く傾向があるのも特徴です。
日干乙木の禄存星(己)の性質
己土は人が住める平地ですから、自分から動かなくても相手が近づいてきてくれやすい性質があります。
そして己土は庶民的な性質がありますから、相手にあれこれ世話を焼いてあげるのが大好きです。

お世話が行きすぎて、お人好し=人に利用されないように注意されてくださいね。
日干丙火の禄存星(庚)の性質
丙火は地球上にただ1つしかない太陽ですから、周囲への影響力がとても大きくなります。
その勢いで禄存星の性質を発揮しますから、やや自分勝手な親切になりがちです。

「自分がこうされたら嬉しいと思うから、相手もそうだろう」
と思う傾向があります。
お相手の気持ちを察しながら、親切にされると良いですね。
日干丁火の禄存星(辛)の性質
辛金の器に入った禄存星ですから、親切にする事で自分のプライドが満たされるような禄存星の発揮の仕方をされます。

つまり親切にする相手の地位が高ければ高いほど、そして感謝されればされるほど自分が満足するという事になりますね。
本来禄存星は誰でにも優しい星ですが、丁火の方の持つ禄存星の場合は相手を選んだ親切になるということです。
日干戊土の禄存星(壬)の性質
壬水の器に入った禄存星です。
壬水は大海でどんなものでも飲み込んでしまいます。
禄存星ですから自分ももちろん愛情奉仕しますが、それ以上に相手にも見返りを求めます。

むしろ相手には求めがちですが、自分からはなかなか相手に愛情をかけようとしません。

ほしがり屋さん…ですかね?
どうしてそうなるんですかね?

壬水は何でも受け入れる=吸収する性質ですから、無意識にですが愛情を与える側ではなく受け取る側になってしまうのかな、と思います。
日干己土の禄存星(癸)の性質
癸水は小さい綺麗な水です。
陰干なのでスケールの小さい愛情ではありますが、水が生命を育むようになくてはならない存在です。
己土の方の愛情奉仕は、時間をかけて周囲の人にじわじわと伝わります。

癸水の器(陰干の器)なので派手さはないのですが、綺麗な水ですからその人はなくてはならない存在になっていきます。
日干庚金の禄存星(甲)の性質
甲木の器に入った禄存星です。
甲木は暖かくて優しい、面倒見の良い性質がある十干です。
庚金の方の禄存星は、誰にでも分け隔てなく優しくできる性質を持ちます。

甲木は薪になったり、果実を育てたり、相手の役に立つ事で価値が上がります。
そういった性質からも、人に親切にするのは無理がなく相手にもスンナリ受け入れられます。
日干辛金の禄存星(乙)の性質
乙木は仲間意識が強いです。
乙木の器に入った禄存星は、誰にでも優しくというよりは相手やその時の状況で変わる愛情奉仕になります。

乙木はしたたかですから、自分が損をしそうと思ったらササっと手を引かれます。
日干壬水の禄存星(丙)の性質
丙火は太陽ですから、地球上の全ての生き物に平等に温かさを振り撒きます。
丙火から出る禄存星は、誰にでも平等に愛情を注ぐことができます。

皆んなに対して平等に親切にできますから、人気者になりますね。
日干癸水の禄存星(丁)の性質
丁火の器に入った禄存星です。
丙火は地球上全ての人を暖めますが、丁火は身近な人(狭い範囲)を温めます。
ですから愛情奉仕も狭い範囲になります。
そして丁火は調舒星ですから、感情が不安定です。

つまり自分の気持ち次第で相手に優しくしたりしなかったりと、不安定な愛情表現になります。
禄存星の性質まとめ

禄存星の性質のまとめです。
- とても親切で優しい
- 外面が良い
- 損得勘定に敏感
- 商売人・アイドル等の人気商売に向く
- 釣った魚に餌はやらない
- 自分になびかない人間には冷たい
- 父親・男性から見た愛人(恋人)の星
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コメント一覧 (2件)
とてもよく勉強されてて 読んでいて楽しいです。自分のことがよく分からなくなった時に算命学に出会い 気持ちの整理が出来るようになりました。そして前向きな気持ちにもなれました。算命学は面白いですね。
たかこさん、はじめまして!
私もまだまだ勉強中の身ですが、算命学は本当に面白いですよね。
知れば知るほど、そのもっと先を知りたくなると言うか…。
これからも皆さんが楽しめるブログを作り上げていこうと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!